鹿肉へのこだわり

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鹿肉へのこだわり

アブレスが「鹿肉」に注目し、
製品に取り入れた理由

アブレスでは、製品の原料として「鹿肉」を使っています。なぜ、鹿肉に注目をしたのか。そこには、ペットのことを考えた上での理由と、環境や社会のことを考えた上での理由が存在します。 「低脂肪高タンパクな食材」というだけじゃない、私たちが「鹿肉」にこだわる理由をお話ししましょう。



アイコン 鹿
鹿肉をおすすめするのは
アレルギーリスクが少ないからです

愛犬の食事を選ぶときに気にすることの上位にあがるのが、「食物アレルギー」でしょう。食物アレルギーは、ある食物に対して、本来身体を守るはずの免疫機構がそこに含まれるタンパク質を敵と誤認識することで生じます。食べたことのある食物で起こることがほとんどのため、多くのドックフードの原材料として使用されている牛肉や鶏肉のアレルギーは、決して珍しくありません。
その点、鹿肉は牛肉や鶏肉ほど普及していなかったため、ペットにとっては「今まで食べたことのないタンパク質」もしくは、「普段、食べる機会がなかった珍しいタンパク質」。このようなタンパク質は「新奇タンパク質」と呼ばれ、摂取することがほとんどなかったことでアレルギーを発症するリスクが低いと考えられ、注目されています。
ですから、牛肉や鶏肉のアレルギーに悩んでいる子にもおすすめしたいのがこの鹿肉なのです

アイコン ドッグフード
総合栄養食と組み合わせて
使いましょう!

鹿肉は、低脂肪高タンパクな食材として馬肉と同様に注目を集めている食材です。また、α-リノレン酸(必須脂肪酸)は鳥ささみの16倍、EPA(不飽和脂肪酸)*1は鳥ささみの7倍と栄養素も豊富ですし、鉄分も豊富とされています。そんな栄養素という視点からも優秀な鹿肉ですが、肉だけでは必要な栄養素を摂取することは不可能です。
しかし、鹿肉は食欲をアップさせたり総合栄養食*2をおいしく完食するためには有効です。ですから、総合栄養食にトッピングする形で組み合わせて与えることをおすすめしています。トッピングの際には、上に乗せるだけでなくよく混ぜてあげましょう。
手作り食を取り入れている方、またこれから挑戦したいという方には、「えぞ雪もみじ」を使ったレシピを販売しています。ぜひご参照ください。

*1 「エイコサペンタエン酸」と呼ばれ、青魚に多く含まれます。炎症を抑える効果や、脳の血流を良くすることで認知機能のサポートにも役立つと言われています。身体の中では作ることができないので、食品から摂る必要があります。
*2 ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品。(一般社団法人 ペットフード協会 WEBサイトより引用)

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肉を与えるときは
必ず「加熱」を!

アブレスで販売しているエゾシカの生肉ブランド「えぞ雪もみじ」は、安心安全をモットーに、衛生管理の行き届いた生産環境の中で処理がされています。しかし、わたしたちはあえて加熱して与えることを強く推奨させていただきます。というのも、日本獣医師会でも「ヒトも、犬や猫等の動物も生食は厳禁」(日本獣医師会 WEBサイトより引用)とあります。それほどに、生肉を与えることは危険なのです。
それは、加熱処理をしない肉には、さまざまなウィルスや細菌、寄生虫が〝感染可能な生きた状態〟で存在している可能性があるから。すぐに症状がでなかったとしても、感染している可能性は高くなります。それは、ペットの健康を考えた時に、安心な状態とは言えませんよね。また、どうしても飼い主とペットの距離はとても近くなります。ですから、人と犬が感染症を共有してしまわないよう、注意を払うのは当然のことでしょう。
時折、「生肉の方が酵素が豊富で健康にいい」という情報も目にしますが、酵素も重要なタンパク質のひとつに過ぎません。たとえ生肉を食べ酵素を摂取しても、唾液や胃液で消化され、小腸でアミノ酸として吸収されます。つまり、酵素がそのまま体に吸収されることはありません。肉を加熱してタンパク質の形が変わるように、酵素も体内に入ってしまえば形を変えてしまいます。酵素を摂取することでその効果が発揮され、健康に良い影響があるという医学的根拠はないのです。
ペットの食事に大切なのは、良質なタンパク質を摂るということ。安全面、栄養面の両方から考え、私たちは加熱処理を強くお勧めさせていただきます。「えぞ雪もみじ」は、小分け真空包装ですので、そのままボイルすることも可能です。使いやすさも考慮していますので、ぜひお試しください。

アイコン ビル
鹿肉を使うことは、サスティナブルな社会への第一歩です

アブレスでは、生肉の状態で販売する「えぞ雪もみじ」、おやつや栄養補助食品として展開している「Dr.made」「HOKKAIDO NATURAL SELECTION」にも、北海道のエゾシカ肉を使っています。馬肉ではなく鹿肉に着目し、商品開発に起用した理由は、肉としての栄養面の他に、もう一つの大きな理由があります。 それは、野生で増えすぎて害獣とされてしまっている鹿を資源として大切にいただくことが、生態系のバランスを保つことにつながると考えるからです。
北海道という土地を基準に考えると、天敵がいない状態で人と共存できる鹿の頭数は、約20万頭と言われています。しかしながら、2016年の調査段階で、北海道に生息する野生の鹿は、約45万頭(推定)。増えてしまっている理由には、エゾオオカミの絶滅をはじめとする天敵の減少や、高齢化に伴うハンターの減少が挙げられます。
鹿の増加による被害は膨大で、農産、農林被害は年間約42億円とも言われます。その内訳は、畑に蒔いた種や家畜の餌が荒らされて生産物に被害が及んでいるということや、樹皮をかじられることによって山の木々が枯れてしまい森が育たないということなど。山が育たないと、川水も栄養素が乏しくなり、川水が流れ出るオホーツク海の水質にも影響を及ぼすとも考えられています。 また、鹿自身も居住区や餌の確保が過酷な状況となり、人里へ降りてくることで交通事故も年々増加の一途を辿っているという側面もあります。エゾシカの増加は、かなり深刻な現代の社会問題なのです。
鹿肉は、ジビエとしてレストランでおいしく料理されることも多くなり、人の食生活にも根付いてきました。これをペットフードにも取り入れることで、エゾシカの命をありがたく無駄なくいただき、サスティナブルな社会へほんの少しでも近づきたいと思っています。そして、愛犬がおいしく適切な栄養を摂り、健康な毎日を送るために、私たちは鹿肉を使った安心安全なペットフードを開発してまいります。

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